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AXIS-165
物質に単色X線を照射し、X線によって励起されて物質表面から放出される光電子のエネルギーを分光分析する。金属、絶縁物、有機物等あらゆる固体表面の元素分析に適用出来る。シャープなシグナルが得られるため化学状態(特に酸化数)の推定に威力を発揮する(この点でAESよりも優れる)。測定は超高真空環境で行われる。
 試料は試料ホルダー(直径15mm)にカーボンテープを使ってを固定する。粉末も可能である。X線銃はデュアルアノード(MgKαとAlKα)と単色化X線源(AlKα)の2種類を搭載している。MgKαの半値幅約0.7eV、AlKα(モノクロメーター使用で)の半値幅0.2~0.3eV。最小分析径は30μmであるが、通常は1mm角程度の分析面積で測定する。1wt.%.程度の元素濃度であれば測定可能。試料の局所領域をねらって測定することはAESよりも劣る。試料のチャージアップを抑えるための中和銃が付いている。従って絶縁物も測定可能(AESよりも優れた点)。測定対象元素は3Li~92U。180°静電半球型アナライザー搭載。必要に応じてイオンエッチング、加熱・冷却などの試料前処理が可能。深さ方向の分析、マッピング測定が出来る。各種データ処理機能(元素の帰属、定量分析、波形分離など)も用意されている。