第125回分析基礎セミナーを開催します。【九州大学】
2018.09.18
セミナー・講習会情報
九州大学中央分析センターでは平成19年より毎年定期的(年8回程度)に分析基礎セミナーを開催しています。これは機器分析の原理・基礎知識を習得してより効果的に分析機器を使用していただくことを目的とするものです。今年度のセミナーは、基本に立ち返り、原理をよく理解してより良いデータを取得し、正しい解釈ができることを目指します。今回は、構造解析に有用な分光分析について基礎から実用まで幅広く知識が得られる内容です。
案内ポスターはこちら。学外の方はこちらの参加申込書をご利用ください。
◆第125回 分析基礎セミナー「入門機器分析【9】物性測定(その2)」◆
【日時】 2018/10/11(木) 13:00-17:00
【場所】 九州大学伊都キャンパス・工学部第4講義室(西講義棟3階)
【主催】 九州大学中央分析センター
【共催】 九州大学ナノテクノロジープラットフォーム
【協力】 メトラー・トレド株式会社
【内容】

13:00-14:50  高精度な計量のための天秤の基礎と応用
  天秤の計量値には、サンプル質量以外の要素を含む事があります。正確な計量値を得るには、
 これらの計量を阻害する要素を排除する事が必要です。様々な計量阻害要素を理解して
 計量値の精度を上げる方法について前期のセミナーで解説しました。今回はこれに加えて、
 「不確かさと最小計量値」に関して詳しくご説明します。

15:00-17:00  力学的特性からみた熱分析~TMA/DMA測定の基礎~
  熱分析においては、物質の熱量や重量変化そして温度差などが、多くの場合において測定対象
 となっています。しかしながら、力学的特性を同時に測定する手法も存在し、それらは熱機械
 分析(ThermoMechanical Analysis: TMA)、動的熱機械分析(Dynamic Mechanical 
 Analysis: DMA)と呼ばれ、それぞれ、熱的な形状変化や熱的弾性率・粘弾性率変化を測定
 対象としています。本講義では、これらTMAとDMA測定の基礎をいくつかの例を交えてご紹介致します。